2009年6月10日水曜日

バン・クライバーン国際ピアノコンクール

日本では、バン・クライバーン国際ピアノコンクールで、全盲のピアニスト・辻井伸之さんが優勝というニュースが伝えられていますが、このコンクールで辻井さんと一緒に1位獲得したのは、中国人ピアニスト張昊辰さんです。

バン・クライバーン国際ピアノコンクール初の中国人優勝者です。

【参考】李云迪师弟登顶国际钢琴赛(写真もあります)
http://news.163.com/09/0610/09/5BEFNEHH000120GR.html


個人的な話ですが、辻井さんの先生である横山幸雄さんは、自分の中学校の卒業生であったため、身近でピアノのうまい人、という感じで何度も演奏を聴き(最初に聞いたのは体育館だった)、そのうまさに絶望して私はピアノから遠ざかった、ほろ苦い思い出があります。

かつて、ショパンコンクールで華々しくデビューしたユンディ・リー/李雲迪(中国ピアノ界のキムタクとも呼ばれていましたね)、最近では朗朗(北京オリンピックにも登場)さんなど、日本でも「名前は聞いたことある」という感じのピアニストは既に何人かいらっしゃいますが、国際コンクールでも、中国人のピアニストの名前を目にすることは多くなりました。

今回の優勝者である張さん、私は知りませんでした。
(昔アメリカのドキュメンタリー番組やっていた人と同一人物でしょうか?)

上海に生まれ、5歳で初舞台にたった張少年は、上海の学校から深圳の芸術学校に学び、但昭義先生に師事しています。ユンディ・リーと同じ先生です。

14歳で、フィラデルフィアのカーティス音楽学院に入学し、朗朗と同じ先生に師事し、現在は帰国して中国国内で音楽活動をしているようです。

「天才ピアニスト」と呼ばれる類の少年ですが、彼の評価としては、演奏のみならず、文化的素養・教養の身につけ方が良く、「思考しながら」成長できるタイプなのではないかということです。

多くの人が楽しみにしていると思いますが、私もちょっとこれからの彼の成長を追わせてもらおうかなと思います。

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