2009年6月8日月曜日

続・悲鳴を挙げる中国農業

先日、日経ビジネス・オンラインに掲載された「悲鳴を挙げる中国農業」、やはり相当な反響があったようです。

前回の記事の補足も兼ねて、続編が掲載されています。

日経ビジネスオンライン http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090605/196832/

確かに、この記事を読んでいると、中国農業の「負の面」が印象に残るわけですから、一部の地域で大規模な高度な農業がおこなわれていることを忘れてしまいがちです。

でも、思い返してみれば、私の周りでも、日本の地方公共団体が中国の山東省の農業施設を見学に行き、その高度な農業技術に危機感を抱いて帰ってきたこともあるわけで、「高度なところはさらに高度化」「搾取される人はさらに搾取される」ような、農村・農民の方々の中での、階層差が広まってきているのは事実なのでしょう。

中国の農業の問題は、日本の農業をめぐる保守的な政策や日本の農村の疲弊、今後訪れるであろう食糧不足の問題と、リンクをしてきます。

中国の農業は「通商」から逃れられない以上、一国の問題ではないし、日本はどう考えてもこの問題と向き合わざるを得ないのですね。「東アジア農業共同体」という、仮に概念であっても、これを一枚かませることによって、具体的に何ができるのかが検討しやすくなる、思考のための仮説にはなる気がします。

現実的には、どうなんでしょうか・・。

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